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○ オーストラリアの大学事情
オーストラリアには37の国立大学と2校の私立大学が存在し、その5校に1校が、世界のトップランキング100位以内にランクインし、小人口ながら9人ものノーベル賞受賞者する、高い教育水準を誇っています。大学以外にも、職業に直結した専門スキルの育成を重視している職業訓練校も多く存在し、高校卒業後の進路は非常に充実しています。
もともと、中学・高校時代から生徒のスキルや興味を優先するために、ワーク・エクスペリエンス(職業実習)の機会も多く用意されており、科目も日本でも一般的な英語、数学、社会、科学、保健体育、技術、家庭科、音楽、芸術などの科目以外に、外国語やコンピューター、演劇など多様な科目が取り入れられいます。特に高校の高学年からは、生徒の希望に合わせた選択科目を中心に勉強することができ、お子様の可能性をより広げることができます。
オーストラリアには、日本のような形の大学受験制度はありませんが、進学希望者は各州の「統一高校高等学校資格試験」を受け、その後、その点数に応じて、希望の教育期間に進むことができます。また高校卒業後には、オーストラリア以外の大学に進学を考える生徒を対象にした、国際バカロレア(International Bacalaureate※世界120以上の国々で認められている国際的な大学進学資格のこと。)コースを実施しており、国内外ともに、進路の幅も非常に広がります。
大学学部
オーストラリアの大学学部では、日本の4年生大学卒業にするBachelor Degree(学士号)のほかに、実践的な専門スキルを追求するDiplomaやAdvanced Diplomaなどの資格コースも実施しています。
また2年間のAssosiate Degree(準学士号)のコースでは、特定の分野、もしくは、複数の分野につながる基礎概念や主要理論を学び、修了後は、Bachelor Degreeのコースに編入することができるなど、非常に柔軟な教育制度の中で、自らの目的や興味関心に応じて、様々なパスウェイを通じて学士を取得することができます。
Bachelor Degreeは、オーストラリアの場合、通常3年間で取得できます。しかし、医学や建築学、工学などの理系コースでは、修了までに4~6年ほどの期間を要する場合もあり、履修期間は大学やコースによって頃なります。Bachelor Degreeを優秀な成績で卒業すると、Honours Degree(優等学位)という、1年間の専門研究コースに進むことができます。Honours Degreeも優秀な成績で修了すると、大学院の修士課程や博士課程に進むことができます。
オーストラリアの大学学部では、日本と異なり、一般教養からではなく、1年目から専門分野の科目を履修します。学生は図書館やインターネットを利用して自主的にリサーチを行い、テーマに即した研究に取り組むことが要求されるため、日本の大学での学習よりも、自主性と主体性が強く求められます。内容は選択したコースによって異なりますが、ほとんどの科目でAssignmentと呼ばれるレポートやプレゼンテーションが課せられ、自らの意見や見解を形にし、発表するなど、発信力が身に付きます。
成績評価方法は、大学やコースによって異なりますが、試験や提出課題などによって評価されることが多く、他にも、授業への参加度、実験の実施調査、制作活動なども評価対象となります。オーストラリアの成績評価は厳しく、優れた成績を収めるためには年間を通じて、学業に専念する必要があり、充実した学生生活を送ることができるでしょう。
■入学条件
中学・高校への入学条件は学業成績と英語力が必要です。学業成績は通常5段階評価の平均3以上が必要で、英語力が不十分の場合、学校の指示に従ってまず英語の補習コースで勉強することになります。
■英語力のトレーニング
オーストラリアの大学は、2月に始まり、12月に修了する2学期制です。オーストラリアの教育システムでは、高校の最終学年までに日本の大学に当たる一般教養課程を修了している前提になっています。
そのため、日本の高校を卒業した留学生が、オーストラリアの大学に入学したい場合には、ファンデーションスタディーコースの修了と、オーストラリアの専門学校からの学部編入、またはオーストラリアの高校卒業などの条件が必要となります。
必要な英語力の目安はIELTSで6.0以上、TOEFL iBT80以上が必要です。英語力が基準に達していない場合は大学付属語学学校などで、英語研修を追加で受ける必要があります。