○ 交換留学
交換留学とは、高校生の交換留学制度は第二次世界大戦後、アメリカで始まったもの。日本では1954年に8名の高校生がアメリカへ派遣されたのが始まりです。
「交換留学」の目的は、勉強よりもむしろ「文化交流」や「国際交流」が主目的とされていおり、現地の高校生と同じ生活をすることによって、直接異文化を体験できるようプログラムが組まれています。
語学習得に力をいれた「語学留学」や、様々な目的別に希望の高校を選び渡航出来る「私費留学」と大きく異なる点はここにあります。
交換留学のメリット
金銭面
交換留学の多くは、NPOやボランティアによって運営・管理されており、現地で学生を受け入れてくれるホームステイや学校関係の人々、いろいろな相談に乗ってくれるスタッフなど、そのほとんどがボランティアとして無償で働いている為、料金的にリーズナブルに抑えることが出来ます。
体験者の声
私費留学と比べ、比較的歴史が長く、その分、経験者も多い為、OB&OGの声を聞く事が出来ます。
交換留学のデメリット
選択の幅が狭い
基本的に目的に合わせて、自由に出発の時期が高校を選ぶことができる私費留学と異なり、試験結果により合否が判定され派遣機関の指定地域に1年間限定で留学することになる為、滞在国や都市、高校や期間、また出発時期など、全てにおいて選択の余地はあまりありません。将来への可能性
原則1年間、と留学期間が決まっている為、延長することはできません。
現地でもっと長く滞在したい、現地の高校を卒業し、大学に進学したいと思ったとしても、一旦帰国せざるを得ません。
また、帰国後も、留学期間が1年間の為、大学進学の際に帰国子女枠に入ることも困難な為、英語や現地での就学について行く為の努力はもちろんですが、日本の大学進学等に向けた勉強にもしっかりとついて行く準備と覚悟をしていかなければなりません。
現地生活サポート
私費留学の場合、ワールドアベニュー現地スタッフが、就学、現地生活に関してしっかりとサポートすることが可能です。
またご両親様も、ご都合と希望によって、現地を訪れ、お子様の様子を垣間見ることも出来ますが、交換留学の場合、サポートがある場合もあるが、あくまでボランティアの為、内容も制限があり、ご両親様の現地訪問にも制限が付いてしまいます。
海外に行くことで身につく自主性や主体性は大切ですが、やはりいざというときのサポート面には不安が強く残ります。
近年、アメリカ等では交換留学の受入先となるホームステイがボランティア(非営利)であるがゆえに、そのクオリティを下げており、虐待や、セクシャルハラスメント、ドラックの常用など様々な問題が多発しており、それら問題に対して、罰則を設け、改善を試みる法律や規定が定められるほど、大きな問題にまで発展しています。
よくも悪くも多感で人格形成に非常に大きな影響を与える年齢の留学だからこそ、現地での生活面のバックアップや、サポート、いざというときに相談できる環境の重要性は高まっています。